著書

ワールドテックでは好評発売中の「設計力」シリーズに加えて、 新たに世界 No.1 製品をつくるプロセスを開示した「開発設計の教科書」を上梓致しました。 本書ではものづくりの基本である「設計力」と「現場力」の中の「設計力」について、「先行開発」と「量産設計」の取り組みからまとめたものです。是非ご高覧の程お願いします。

日経BP
2023年第2刷
A5判
360頁
定価 本体2700円+税


内容紹介

厳しい製造業で勝ち残る開発設計のノウハウがこの1冊に凝縮

本書は、「世界No.1製品」を生み出し、高品質に量産するために必要な「開発設計プロセス」の全てを解説した初めての書です。自動車から電機、産業機械まで製造業が、競合企業を打ち負かす世界一の製品を生み出し、かつ高品質に量産するために何をすべきかをこの1冊に凝縮しました。著者は実務経験が豊富な元デンソーの開発設計者です。

製造業の基本は、競合企業に対して「優位性」を確保し、それを踏まえた上で、お客様の「信頼」を保ち続けることです。そのためは、それにふさわしい設計段階の取り組みを行わなければなりません。

設計段階の取り組みは、「先行開発段階」と、この設計力のアウトプットを受ける「量産設計段階」の取り組みで構成されます。本書は、量段階を踏まえた上で世界No.1製品を生み出し、かつ造るために必要な普遍的なプロセスを体系的に解説しました。

先行開発段階の取り組みは、世界No.1製品を実現し得るダントツの目標(ダントツ目標)の基本コンセプトを決め、技術的なめどを付けることです。本書は、先行開発段階の全ステップ、ダントツ目標の満たすべき要件、達成を阻害する要因の打破について取り上げます。

一方、量産設計段階の取り組みは、先行開発段階でめどを付けたダントツ目標値の品質を“120%”まで高めるための活動です。つまり、100万個造ったとしても、1個たりとも品質不具合を出さないための取り組みです。具体的な事例を踏まえながら、量産設計の全ステップや技術知見、評価基準など「7つの設計力」要素を取り上げて詳しく解説しました。

製造業にとって競争の源である、世界No.1製品の開発設計に関して必要にして十分なノウハウが凝縮されているため、開発設計を率いるマネージャーやリーダー、開発者・設計者はもちろん、経営者や他部門のマネージャーにも一読の価値があります。

 

「設計力」シリーズ第3作

 

日刊工業新聞社
2018年初版
A5判
192頁
定価2,200円(税別)

日刊工業新聞社
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はじめに

 製造業は今、100年に一度の変革期を迎えたと言われている。IoTやAIの急速な進化と普及は、モノづくりが新たな段階に入りつつあることの明確なシグナルである。こうした世の中の動きを先取りするかたちで、自動車メーカー各社は、従来の自前主義を脱し、すでにAIなどをめぐりIT企業との協業を始めている。当然、部品メーカーも自動運転化や電動化を踏まえ、今までとは異なるシステム部品への取り組みを模索する企業が増えている。
 もちろん、社会環境がいかに変わろうと、製造業の基本はお客様が満足する商品を提供することにあり、それを踏まえたうえで、競合メーカーに対し優位性を保ち続けることである。これはAI化などにかかわらず、普遍的に取り組まねばならない課題であることは言うまでもない。

 本書は「お客様の信頼を勝ち得、競合に勝つ」との普遍的な価値を命題とし、そのもっともシンプルな目標として「世界No.1製品の実現」をテーマに掲げている。具体的には、世界No.1製品であるための「ダントツの性能」と「ダントツのコスト」達成への取り組みだ。この取り組みは「先行開発段階の設計力」と、この設計力のアウトプットを受ける「量産設計段階の設計力」から構成される。後者「量産設計段階の設計力」については、2009年に上梓した『「設計力」こそが品質を決める』(日刊工業新聞社刊)で取り上げた。そこでいう設計力とは、市場で品質不具合を出さない取り組み、つまり、「先行段階の設計力」で見極めたダントツ目標値を品質120%で達成する(100万個造っても1個たりとも不具合を出さない)取り組みであった。一方、2014年に上梓した『「設計力」を支えるデザインレビューの実際』(日刊工業新聞社刊)は、先行段階、量産段階の二つの設計力の相互作用を高める活動を表したものである。

 本書では、主に「先行開発段階の設計力」を取り上げている(一部、量産設計とのつなぎの部分ではそのエッセンスを紹介している)。まずはダントツ目標の基本コンセプトをいかにして決めるか、どのようにしてその目標を実現(技術的な目途付け)するかなどを検討していく。ターゲットとなる製品の選定から、ダントツ目標の設定、及びその目標値を実現するまでの取り組みまでを詳説するとともに、目標の実現に必要となる先行開発段階の全プロセスを紹介し、実現に際して満たすべき要件、実現を阻害する要因の打破について掘り下げて解説している。更に、世界No.1の製品への取り組みをイメージしてもらうためにいくつか事例を紹介する。ダントツ目標とは、実は身近にあるということを示す例、ダントツスピードの開発例など、「競合に勝つ」ための取り組みを学ぶ。最後に世界No.1製品の取り組みに必要な設計者個人のありよう(あるべき姿)についても取り上げている。

 製造業は設計段階の取り組みが品質・コストの80%を決めるとの現実がある。これが設計力の強化に取り組まなければならない理由である。そして先述のように、この設計力の強化は2つの面で捉えなければならない。1つは「品質」。市場で品質不具合を出さない取り組みを行うこと(量産設計段階の設計力)。もう1つは、競合メーカーに対し「優位性」を確保するということだ(先行開発段階の設計力)。この2つの取り組みが相まって真の優位性を確保でき、製造業として初めて成長することが可能となる。

 本書によって、先行開発段階の設計力は「いかにあるべきか」「何を取り上げるべきか」「どのように取り組むべきか」がご理解いただければ幸いである。モノづくりの変革期の今こそ、基本に立ち返った取り組みが一層重要となってきている。読者諸氏の奮起とチャレンジを期待したい。

著者

「設計力」シリーズ第2作

 

日刊工業新聞社
2018年初版
A5判
192頁
定価2,200円(税別)

日刊工業新聞社
書籍注文ページへ


はじめに

 製造業は今、100年に一度の変革期を迎えたと言われている。IoTやAIの急速な進化と普及は、モノづくりが新たな段階に入りつつあることの明確なシグナルである。こうした世の中の動きを先取りするかたちで、自動車メーカー各社は、従来の自前主義を脱し、すでにAIなどをめぐりIT企業との協業を始めている。当然、部品メーカーも自動運転化や電動化を踏まえ、今までとは異なるシステム部品への取り組みを模索する企業が増えている。
 もちろん、社会環境がいかに変わろうと、製造業の基本はお客様が満足する商品を提供することにあり、それを踏まえたうえで、競合メーカーに対し優位性を保ち続けることである。これはAI化などにかかわらず、普遍的に取り組まねばならない課題であることは言うまでもない。

 本書は「お客様の信頼を勝ち得、競合に勝つ」との普遍的な価値を命題とし、そのもっともシンプルな目標として「世界No.1製品の実現」をテーマに掲げている。具体的には、世界No.1製品であるための「ダントツの性能」と「ダントツのコスト」達成への取り組みだ。この取り組みは「先行開発段階の設計力」と、この設計力のアウトプットを受ける「量産設計段階の設計力」から構成される。後者「量産設計段階の設計力」については、2009年に上梓した『「設計力」こそが品質を決める』(日刊工業新聞社刊)で取り上げた。そこでいう設計力とは、市場で品質不具合を出さない取り組み、つまり、「先行段階の設計力」で見極めたダントツ目標値を品質120%で達成する(100万個造っても1個たりとも不具合を出さない)取り組みであった。一方、2014年に上梓した『「設計力」を支えるデザインレビューの実際』(日刊工業新聞社刊)は、先行段階、量産段階の二つの設計力の相互作用を高める活動を表したものである。

 本書では、主に「先行開発段階の設計力」を取り上げている(一部、量産設計とのつなぎの部分ではそのエッセンスを紹介している)。まずはダントツ目標の基本コンセプトをいかにして決めるか、どのようにしてその目標を実現(技術的な目途付け)するかなどを検討していく。ターゲットとなる製品の選定から、ダントツ目標の設定、及びその目標値を実現するまでの取り組みまでを詳説するとともに、目標の実現に必要となる先行開発段階の全プロセスを紹介し、実現に際して満たすべき要件、実現を阻害する要因の打破について掘り下げて解説している。更に、世界No.1の製品への取り組みをイメージしてもらうためにいくつか事例を紹介する。ダントツ目標とは、実は身近にあるということを示す例、ダントツスピードの開発例など、「競合に勝つ」ための取り組みを学ぶ。最後に世界No.1製品の取り組みに必要な設計者個人のありよう(あるべき姿)についても取り上げている。

 製造業は設計段階の取り組みが品質・コストの80%を決めるとの現実がある。これが設計力の強化に取り組まなければならない理由である。そして先述のように、この設計力の強化は2つの面で捉えなければならない。1つは「品質」。市場で品質不具合を出さない取り組みを行うこと(量産設計段階の設計力)。もう1つは、競合メーカーに対し「優位性」を確保するということだ(先行開発段階の設計力)。この2つの取り組みが相まって真の優位性を確保でき、製造業として初めて成長することが可能となる。

 本書によって、先行開発段階の設計力は「いかにあるべきか」「何を取り上げるべきか」「どのように取り組むべきか」がご理解いただければ幸いである。モノづくりの変革期の今こそ、基本に立ち返った取り組みが一層重要となってきている。読者諸氏の奮起とチャレンジを期待したい。

著者

「設計力」シリーズ第1作

日刊工業新聞社
2020年第9刷
A5判
208頁
 定価2,200円(税別)

日刊工業新聞社
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これまでモノづくりを支える源泉は、現場の改善活動や技能といった現場力だと認識されてきたが、より一層の競争力を求めるにはより上流での取り組み、すなわち設計力の増強が不可欠と言われている。本書は、モノづくりの競争力に大きく寄与する設計力について、いかにそれが決定的な意義を持ち、具体的にどんな知識や力が必要になるか、そしてそれらを効果的に生かす開発設計の仕組みをどう構築するかを例を紹介しながらわかりやすく解説した読み物。 

寺倉 修 〔著〕
名古屋工業大学卒、
㈱デンソーで30年近く、車載製品の開発・設計に従事、日本初の製品を含む、数多くのセンサー・アクチュエータを手がけ、レクサスへの採用も経験。
現在、㈱ワールドテック 代表取締役社長、製造業への技術支援を行っている。

詳細情報に関する連絡先 :
株式会社ワールドテック
電話番号 052-211-7861
FAX 番号 052-211-7862
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