品質トラブルを未然に防ぐ切り札、トヨタも推奨するDRBFMを学ぶ

概要

品質トラブルを未然に防ぐための代表的な手法としてFMEA(Failure Mode and Effect Analysis:故障モード影響解析)が知られています。しかし、FMEAの作成には多くの工数を要するものの、本来の目的であるトラブルを完璧に防ぐ効果は得ることが難しいという指摘があります。こうした状況を踏まえ、このセミナーでは、FMEAを真に効果的な手段とするために工夫された「DRBFM(Design Review Based on Failure Mode)」について学習します。

DRBFMは、トヨタ自動車およびトヨタグループで活用されている手法で、設計の変更点にポイントを絞って故障モードの影響を徹底的に調べるものです。デザインレビューにおいて設計の意図、品質の心配点を確認し、どのように対策するかを定量的な数値を使って明確化し、対策の実効性を評価することで、トラブルの未然防止を図ります。

このセミナーを受けることで、FMEAの帳票を作成することを目的とするのではなく、関係者全員が品質トラブル未然防止のためにどのように知恵を出していくべきかが分かります。また、そうしたノウハウを有効に活用するための、仕事の進め方の改革を目指します。

今回のセミナーでは設計段階のDRBFMの詳細な手法や勘所をまず解説した後、具体的な事例を基に、参加者が演習しながらDRBFMの進め方を体得します。

 ・日時: 2012年06月18日(月) 10:00〜17:00
 ・会場: Learning Square新橋
 ・主催: 日経Automotive Technology

プログラム詳細

講師

ワールドテック 代表取締役
中部産業連盟講師
寺倉 修 氏
10:00〜17:00

1.未然防止の手段としてのDRBFM
 未然防止とは、未然防止におけるDRBFMの役割
2.DRBFM手法詳説と演習
 (1)QC手法の体系とDRBFM
   ・QC体系におけるDRBFMの位置付け、FTAとの比較
 (2)設計FMEAの課題
   ・帳票を単に埋めるだけでは効果が期待できない理由
 (3)設計DRBFMを詳説と演習で習得する
   ⅰ.DRBFMの対象
   ⅱ.DRBFM実施前に確認すべきこと
    ・実施メンバー
    ・実施時期
    ・使用帳票
   ⅲ.詳細理解-身近な製品を取り上げ、解説と演習を組み合わせる
    ・詳細実施手順
    ・実施手順ごとの詳説と演習
      ① 事前準備
        ・ポイント-抜け防止シート
        ・変更点・変化点表
      ② 機能展開から部品と機能の関係を明らかにする
        ・機能展開
        ・ポイント-機能の種類
        ・機能と変化点の関係図
      ③ 懸念点(故障モードと故障原因)明らかにする
        ・DRの実施
        ・ポイント-抜け防止キーワード集
      ④ 影響度を明らかにする
        ・DRの実施
        ・ポイント-影響度の判定基準の考え方と例
      ⑤ 設計の考え方と処置
        ・DRの実施
        ・ポイント-発生度、検出度、重要度などの規準の考え方と例
    ⅳ.DRBFMにおけるDRとは
     ・狙い
     ・実施タイミング
     ・事前準備
     ・実施で気を付ける点
     ・DRBFMの結果の横展開
3.DRBFMの勘所まとめ



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FAX 番号 052-211-7862
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